MUCC(ムック)「脈拍」(2017)

      2017/02/08

日本のV系ヘヴィ・ロックバンドの13thアルバム。

20週年を迎えるMUCCの新作アルバムです。MUCCと言えばかつては歌謡ヘヴィ・ロックバンドムックとして、この世の絶望を一身に受けたかのようなサウンドを聴かせるバンドだったのですが、絶望を出し切り次第にマイルドになってしまいました(バンド名もいつの間にかMUCCに)。別バンド並に音楽性が変わってしまい、硬派なファンからは既に見切りを付けられてしまっているようですが、私はなんだかんだで別物としてそれなりに楽しんでいます(笑)

そんな彼らの新作ですが、今作はL’Arc~en~CielKenプロデュースを手がけています。以前の作品でもちょいちょいプロデュースを手がけており、「球体」という良作もあれば「カルマ」という残念な作品までありますが果たして・・・?

爽やかなアコギで始まる#1はバンドサウンドが入るとヘヴィなリフが聴けます。穏やかさと激しさが混同していてこれはこれでカッコイイですね。
#2もかつてのムックを連想させるヘヴィな曲。リフはカッコイイですが、途中からチャラくなってしまいます。
アニメの主題歌になったという#3はキャッチーな曲。うーん、マイルド。
私が好きなタイプのキラキラしたイントロが聴ける#4はヘヴィに疾走していてクール!サビはチャラさとクサさが混同しています。ダウンパートもあり、メロディアスなソロもグッド!
井上陽水を連想させる気だるい#6はダンサブルながらも歌謡的なサビが聴けます。
ヘヴィな#8はまるでKORNようなヘヴィなリフが聴ける曲。サビは開放的。
何故かアニメ金田一少年の事件簿の主題歌になったという#8はおどろきの爽やかさ、マイルドさでズッコケさせられます。かつても”謡声”という爽やかチューンがありましたが・・・。
シンセが聴ける#9はかなりのムーディさでこれまた驚かされます。
THE BACK HORNを思い出す曲名の#12はあちらと違って歌謡要素は薄いです。
ラストの#14はシングルとして先行公開されていた曲でやはりマイルドすぎて面食らいます。7分以上ありますが後半は無音です。どういうこと??と思ったらアルバムの長さを69分にするための調整のようです

前半は割りとヘヴィさがあり良いのですが、中盤から非常にマイルドになってしまいイマイチピンと来ませんでした(^_^;)

近作の流れを汲んでおり、MUCCの幅広い音楽性が聞きたい方なら楽しめるかもしれませんが、私のようなメロディ派の方は後半に”?”が付きそうです。かっこいい曲もあるのですが、全14曲と曲数も多く、全体としてはマイルドさに飲み込まれてしまう印象。

私はこんな感想ですが、気になる方は自分の耳で聴いてみて下さい。初期のような絶望感やヘヴィさを求める人にはオススメできません。


#3のMV。アニソンにピッタリなキャッチーさがあります。


初回盤はインタビュー、ドキュメンタリー映像とハイレゾ音源が収録されたDVDが付属します。

ジャケはなかなかクールだと思います。

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